私は皆にもドンドンやって欲しいし、適切なコントロールの元でならば、中高生にも手を出して欲しいと思っています。
中学生になったら銀行口座を持っていてもおかしくないのと同じように、証券口座を持つことがもっと当たり前になって欲しいと思っています。
投資を通じて社会と関わるというソーシャルな点、自分のお金を増やすという実利の点もありますが、投資から学べる考え方や着眼点も面白いんですよ。
会社とはなんぞとか資本主義とか経済とか年金運用とか、そういうのもありますけど、今回話したいのはもっとプリミティブ。
例えば機会費用。要は「何かを選ぶってことは、何かを捨てるってことさ」と同じ。
A を選ぶと、A に見合うコストが発生する。普通はこの直接的なコストしか見えないけれど、実際には「 A 以外の何かをすれば得られたはずのものを得られなかった」という隠れたコストがある。
休日に 30 分余計に寝たとき、失っているものは無いようで、実はたくさんある。
他にもキャッシュフローディスカウント法。要は「ハラペコには明日の定食より今日のオニギリ」。
投資判断には時間の尺度も必要。「1年後に倍」より「6% 増を1ヶ月で」の方が得(12回繰り返すと2倍を超えます)。投入したらリターンが帰ってくるのは速ければ速いほどよい。それを次の投資に回せる。
PRESIDENT っていうビジネス誌の勉強法の特集にあった統計で、「勉強対象に今の仕事に役立つことを選んでいる者ほど高収入」というのがありました。「いつか使うかも知れないから英語」より「今必要だからプロジェクト管理」の方が速くリターン(残業の削減、昇給など)が得られ、そのリターンは次の勉強時間に充てたり、資金に充てたりできるわけです。
他にもポートフォリオを組むことによるリスクコントロールとか。様々な投資先に分散していれば、個別の負けは気にする必要はない。
むしろ分散投資ってのは「負けることを事前に計画に組み込むこと」だし、その計画ってのも守るためにあるわけじゃなく、破るタイミングを計るためにあるわけで。ここらへん、「おおきく振りかぶって」って漫画とドラクエ/FFをネタにした秀逸なブログエントリがあるので必見。
こんな感じで、投資にまつわって学べることって意外に多く、応用も効いて色々楽しいです。
相場が落ちまくっている今こそ始め時ですよ。
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